ルワンダの文化

ルワンダには豊かな文化があり、多種多様な工芸品、ダンス、古き良き伝統などから、それを感じることができます。全国各地で行われる地域の催しに参加すれば、地元の人々と触れ合ったり、ルワンダの料理や釣り、工芸品制作を習ったり、紅茶の葉摘みやコーヒー豆の収穫に挑戦したりといったユニークな体験ができます。さらに、さまざまな博物館や記念碑、史跡を訪れて楽しむこともできます。

 

イミゴンゴ・アート

 

牛の糞を使用した人気のあるアート作品。おもに女性が制作します。糞で模様を形づくって乾燥させたあと、植物などの天然素材から作られた顔料で、黒、白、赤などの色を塗ります。このように仕上げられた螺旋形や幾何学的なデザインは、壁や陶器の装飾に使われたり、キャンバスに描かれてアート作品になったりします。

イミゴンゴの起源は、旧キブンゴ県(現在の東部州の一部)に存在したギサカ王国のカキラ王子が考案した、宮殿を装飾するためのアートだと言われています。

タンザニアとの国境近く、ルスモ滝のそばにあるニャカリンビ村には、カキラ王子にちなんで名付けられたイミゴンゴ職人の協同組合、カキラ共同組合があります。イミゴンゴ・アートはルワンダ国内のどこでも見ることができますが、このカキラ協同組合を訪れると、工房でイミゴンゴ職人たちが制作に取り組む貴重な姿を間近で見学することができます。

 

アガセケ籠

 

サイザル麻とパピルスの木の繊維を2週間ほど水に浸して柔らかくしたあと、石で叩いてて乾燥させてから籠を編む、伝統的な工芸品です。

天然の繊維は自然な淡い金色をしています。繊維の一部はウルカンギという植物の根と種やバナナの花を煮詰めて作った染料で黒く染められ、それを使って籠に黒い模様を織り込みます。

最近では、さまざまな色の染料を用いて、個性豊かなデザインの籠が作られています。

アガセケ籠は伝統的に、卵、豆、肉といった貴重な食品や、その他の貴重品を運ぶための容器として使われてきました。また、新郎新婦に結婚祝いの品として贈られることもありました。1994年のジェノサイドのあと、フツ族、ツチ族、トワ族の女性たちがともに並んで座り、小さな「平和の籠」を編んだことから、ミニサイズのアガセケ籠は平和の象徴となりました。

 

 

伝統音楽と舞踊

 

ルワンダの市民、経済、社会生活において、音楽はつねに重要な役割を果たしてきました。また、ルワンダには物語を口承するという伝統も根づいています。結婚式、誕生祝い、伝統的な洗礼式(グテレケラ)、記念日、新しいプロジェクトの発足式、政党の会合、大切な訪問客の歓迎会など、ルワンダで行なわれるあらゆる行事は、伝統的な歌と踊りで彩られています。ルワンダの音楽は5/8拍子のリズムが特徴的で、その点がほかのアフリカ諸国の音楽と異なっています。ダンサーたちが踊るあいだ、コーラスのメンバーは手を叩いてリズムを取り、ダンサーたちを応援し、鼓舞します。

 

イントレ・ダンス

 

ルワンダでは、集団で何かを祝うときにはダンスを踊ります。さまざまな音楽とダンスで英雄的な行為を演じて、卓越さや勇敢さを褒めたたえます。イントレ・ダンスは、「英雄の踊り」 または「選ばれし者たち」 という意味を持ち、いにしえの戦士たちが王宮の前で戦勝を祝うために踊ったダンスが起源とされています。長い草で作ったかつらをかぶり、槍を持った男性たちが、「インゴマ」の太鼓の音に合わせて、左右にリズミカルに踊ります。こうした祝賀の踊りでは、7~9人編成の太鼓隊が音楽を担当します。 伝統的な曲にはしばしばユーモラスな歌詞がついていて、そうした曲に合わせて踊るときには、8本の弦を持つハープのような民族楽器、ルルンガが伴奏を務めます。

イントレ・ダンスの踊り手たちによる壮大な伝統舞踊をご覧になりたい方は、ぜひフエの民族博物館を訪れてみてください。